「生涯コストで選ぶ家づくり&女性設計士・女性目線の家づくり」をテーマにしたこの連載、今回は資金計画がテーマです。「注文住宅を建てるのに、いったいいくら用意すればいいのだろう」「住宅ローンを組んで、本当に大丈夫なのだろうか」家づくりを考え始めたとき、多くの方が最初にぶつかるのが費用への不安です。
注文住宅の費用は、建物本体の価格だけを見ていては全体像がつかめません。土地取得費や諸費用、そして住み始めてからの光熱費やメンテナンス費まで含めた生涯コストで考えることで、初めて「本当に無理のない家づくり」が見えてきます。この記事では、注文住宅の費用の内訳と、年代別の資金計画の考え方を詳しく解説します。
イシンホームの家づくりとこだわりを詳しく見る
▶︎岐阜の家と、これから。暮らしの時間とお金から考える注文住宅
建築費だけじゃない、大事なのは全てを知ること

「注文住宅の費用」と聞くと、多くの方がまず建物本体の価格を思い浮かべますが、実際にはそれ以外にも見落とされがちな費用があります。まずは費用の全体像を整理してみましょう。
本体価格・諸費用・運用費の3つの層
注文住宅の費用は、大きく分けて3つの層で考える必要があります。ひとつ目は建物そのものの「本体価格」、ふたつ目は地盤改良費・外構工事費・登記費用・住宅ローンの手数料などの「諸費用」、そして見落とされがちな3つ目が、住み始めてからの光熱費や固定資産税、将来の修繕費といった「運用費」です。
本体価格だけで予算を組んでしまうと、諸費用や運用費の存在に後から気づき、資金計画が崩れてしまうケースが少なくありません。見積もりを比較する際は、必ずこの3つの層をすべて含めた総額で確認することが大切です。下表は、建築時にかかる初期費用(本体価格・諸費用)の内訳目安です。
| 費用区分 | 総額に占める割合の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 本体工事費(本体価格) | 約65〜75% | 仮設工事、基礎工事、木工事、内外装工事、設備設置、設計料など |
| 付帯工事費 | 約15〜20% | 地盤調査・改良工事、外構工事(駐車場・庭・門塀)、給排水・ガス引き込み、解体費用など |
| 諸費用 | 約5〜10% | 契約手数料、印紙税・登録免許税・不動産取得税、ローン関連費用、火災保険料、地鎮祭・上棟式費用など |
※上記は建築時にかかる初期費用の内訳目安であり、割合は総額(土地代を除く建築費)に対するものです。本文で触れている「運用費」(光熱費・固定資産税・修繕費など、住み始めてから継続的にかかる費用)は、この内訳には含まれていません。なお、2024年度フラット35利用者調査によると、注文住宅(土地あり)の全国平均費用は3,936万円、土地から購入する場合は約5,007万円です。 ※出典:HOME4U 家づくりのとびら「注文住宅の費用はいくら?全国平均3,936万円の内訳と節約術」(2024年度フラット35利用者調査に基づく)、いえかつ「注文住宅の費用内訳を完全解説」
運用費についても、目安となる年間費用は次のとおりです。土地・建物の評価額や築年数によって金額は大きく変わるため、具体的な1点の金額ではなく、幅(レンジ)で示しています。
| 運用費の項目 | 年間費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 固定資産税・都市計画税(合計) | 年間10万〜30万円程度 | 土地・建物の評価額により大きく変動。新築後数年間は軽減措置により低めになる |
| 火災保険・地震保険 | 年間3万〜8万円程度 | 補償内容・築年数・保険会社により変動 |
| 修繕費用(積立目安) | 年間20万〜30万円程度 | 30年間の想定修繕費を年割りした目安 |
| 合計(光熱費を除く) | 年間40万〜50万円程度 | 建物規模・立地により変動 |
※光熱費は住宅の断熱・気密性能や太陽光発電の有無によって差が大きいため、上表には含めていません(光熱費の考え方は後述します)。固定資産税は、新築住宅への軽減措置(一般的に3年間、長期優良住宅などは5年間)が終了すると税額が上がる点にもご注意ください。金額はいずれも目安であり、実際の負担額は物件ごとに異なります。 ※出典:HOME4U 家づくりのとびら「一戸建ての維持費はいくら必要?平均費用や購入後のシミュレーション事例を紹介」、LIFULL HOME’S「一戸建ての維持費は毎年いくらかかる?」
岐阜市での相場と、高性能住宅の費用差
岐阜市で注文住宅を建てる場合、エリアによって土地相場が異なるため、同じ延べ床面積の家でも総額に幅が出ます。また、断熱性能や気密性能を高めた高性能住宅は、標準仕様の住宅と比べて建築費がやや高くなる傾向がありますが、その差額は毎月の光熱費削減という形で回収されていきます。目先の建築費だけでなく、住み始めてからの30年間でどちらが総支払額を抑えられるかという視点で比較することが重要です。
太陽光発電・蓄電池を含めた総額の考え方
太陽光発電や蓄電池の導入も、初期費用として見るか、生涯コストの一部として見るかで判断が変わってきます。売電収入や光熱費削減効果を含めて試算すると、長期的には家計の負担を軽減する投資になるケースが多くあります。総額の資金計画には、これらの設備投資と、その回収効果もあわせて盛り込んでおきましょう。
住宅ローンは「借りられる額」ではなく「返せる額」で考える

家づくりの資金計画で最も後悔しやすいのが、住宅ローンの借入額の決め方です。銀行の審査結果をそのまま予算にしてしまう前に、押さえておきたい考え方があります。
銀行の上限額に頼ってはいけない理由
住宅ローンの審査では、年収に応じた「借りられる額」の上限が提示されます。しかし、この上限額まで借り入れをしてしまうと、教育費や車の買い替え、急な出費が重なったときに家計が一気に苦しくなるリスクがあります。「借りられる額」と「無理なく返せる額」は、まったく別の問題として考える必要があります。
教育費や老後資金を含めた無理のない計画
住宅ローンの返済計画は、住宅ローン単体で考えるのではなく、お子さまの教育費や、ご夫婦の老後資金まで含めたライフプラン全体の中に位置づけることが欠かせません。将来のお金の流れを可視化したうえで、無理のない借入額と返済期間を決めていきましょう。
年代別:注文住宅の資金計画の正解

同じ年収であっても、家を建てる年代によって無理のない資金計画は変わってきます。ここでは、20代・30代、40代、50代それぞれで意識しておきたいポイントを紹介します。
20代・30代:教育費ピーク時までの返済計画
20代・30代で家を建てる場合は、これから始まる教育費のピークを見据えた返済計画が必要です。子どもの成長にあわせて教育費が増えていく時期に返済負担が重ならないよう、早い段階から繰り上げ返済も視野に入れた計画を立てておくと安心です。
40代:教育費と住宅ローン併行時の工夫
40代は、教育費のピークと住宅ローンの返済が重なりやすい時期です。この年代では、返済期間の設定や借入額のバランスを慎重に検討し、家計にゆとりを持たせる工夫が求められます。ボーナス返済の比率を下げる、繰り上げ返済のタイミングを教育費の谷間に合わせるといった工夫が有効です。
50代:老後資金を守る返済プラン
50代で家を建てる、あるいは建て替える場合は、退職後の収入減を見据えた返済プランが欠かせません。定年までに完済できる返済期間を基本としながら、老後資金を目減りさせない借入額に抑えることが大切です。
市川ファイナンシャルプランナーの考え方
家づくりでは、間取りや住宅性能だけでなく、「無理なく住宅ローンを返していけるか」「建てたあとも家族の暮らしに余裕を残せるか」といった資金計画も欠かせません。
市川ファイナンシャルプランナーは、住宅ローンの借入額だけを見るのではなく、将来の収入や支出、子どもの教育費、家族のライフプランまで考えながら、無理のない家づくりを一緒に考えています。
「いくらの家なら無理なく暮らせるのか」「住宅ローン以外にどんな費用を考えておけばいいのか」など、家づくりのお金に関する考え方をインタビューで詳しく紹介しています。
市川ファイナンシャルプランナーの家づくりへの考え方を読む
▶︎家づくりで後悔してほしくない。その想いを支える、アイシンの家づくりとは
見落としていませんか?~資金計画で後悔する落とし穴~

資金計画は、立てた時点では完璧に見えても、後から見落としに気づくことが少なくありません。契約前に、次の2つの視点でチェックしておきましょう。
金利や修繕費まで織り込めていますか?
- 金利が上昇した場合のシミュレーションをしましたか?
- 修繕費・メンテナンス費を含めた30年間の資金計画を立てましたか?
目先の月々の返済額だけでなく、金利変動や将来のメンテナンス費用まで含めたシミュレーションをしておくことで、想定外の出費にも慌てずに対応できます。
太陽光発電の効果を正しく見積もれていますか?
- 太陽光発電による電気代削減効果を、過大に見積もっていませんか?
シミュレーション値がそのまま実績になるとは限りません。これらはいずれも、契約後に「思っていたのと違った」となりやすいポイントです。事前に一つずつ確認しておきましょう。
太陽光発電×蓄電池なら、月々の光熱費をコントロール可能

太陽光発電と蓄電池は、初期費用のハードルさえクリアできれば、毎月の家計に直接効果が出やすい設備投資です。
リース契約による初期費用ゼロの選択肢
太陽光発電や蓄電池は、購入だけでなくリース契約という選択肢もあります。リース契約を利用すれば、初期費用をかけずに設備を導入でき、月々の支払いの中で光熱費削減効果を実感しやすくなります。
災害時の蓄電機能で家計に余裕
蓄電池を組み合わせることで、停電時にも電気を使える安心感が得られるだけでなく、電気料金が安い時間帯に充電し、高い時間帯に自家消費するといった使い方により、日々の電気代を抑えることも可能です。
本物の防災住宅とは?
太陽光発電と蓄電池は、日々の光熱費を抑えるだけでなく、災害による停電に備える設備としても役立ちます。では、実際に災害に強い家を考えるとき、耐震性能だけを高めれば十分なのでしょうか。
動画では、「本物の防災住宅とは?耐震性能だけで安心ですか?」をテーマに、太陽光発電や蓄電池、高性能住宅と防災性能の関係について紹介しています。普段の暮らしでは光熱費を抑え、もしものときには電力を確保する。「家計」と「災害への備え」を一緒に考える防災住宅の考え方を、ぜひ動画で確認してみてください。
「本物の防災住宅とは?」をYouTubeで見る
▶︎本物の防災住宅とは? 耐震性能だけで安心ですか?【ハッピーYouTube Vol 3】
資金計画は「家族の未来」を守る投資

注文住宅の費用計画は、目先の建築費だけを見ていては不十分です。教育費・老後資金・光熱費削減までを見通した資金計画こそが、30年先も安心して暮らせる家づくりの土台になります。
ここまでのポイントを振り返る
契約前の打ち合わせで、ぜひ確認しておきたい視点をまとめました。
- 本体価格・諸費用・運用費を含めた総額で費用を把握できているか
- 「借りられる額」ではなく「返せる額」で借入額を判断できているか
- 20代〜50代、それぞれの年代に応じた返済計画が立てられているか
- 太陽光発電・蓄電池による光熱費コントロールを資金計画に組み込めているか
後悔しない資金計画のために
資金計画は、一度立てたら終わりではなく、ライフステージの変化にあわせて見直していくものです。専門家に相談しながら、家族にとって無理のない計画を継続的に確認していくことをおすすめします。
イシンホーム岐阜南店のご紹介

| 会社名 | 株式会社アイシン |
| 店舗名 | イシンホーム岐阜南店 |
| 所在地 | 〒500-8238 岐阜県岐阜市細畑1-4-20 |
| 電話番号 | 0120-215-864 |
| 公式サイト | https://ishinhome-gifu.com/ |
「家づくりで後悔してほしくない」という想いで、30年のサポート
株式会社アイシンが運営するイシンホーム岐阜南店では、営業・設計・施工・アフターサポートが一体となって、ご家族の幸福を第一に考えた家づくりを行っています。岐阜市における注文住宅の実績と、全国ネットワークの知見を合わせ、地域のニーズに応えた住まいを提案しています。
家づくりは、完成した瞬間がゴールではありません。実際に暮らし始めてから気づくことや、家族構成の変化によって住まいに求めるものが変わることもあります。だからこそ、建てる前の提案だけでなく、家を建てた後も長く安心して暮らせるサポート体制を大切にしています。
「家を建てて終わり」ではなく、これから続いていくご家族の暮らしまで見据えて住まいを考える。それがイシンホーム岐阜南店の家づくりです。
細やかなサポート体制
家族構成やライフプランに合わせた資金計画、生活動線を見据えた設計、完成後の定期点検まで、専門スタッフが最後まで対応します。特に、女性の視点を活かした設計により、毎日の家事がストレスなく行える家づくりを実現しています。
注文住宅では、間取りやデザインを決めるだけでなく、土地探しや住宅ローン、収納、家事動線など、考えることが多くあります。そこで、家族構成や現在の暮らし方だけでなく、将来どのような生活を送りたいのかまで確認しながら、住まいを一つずつ形にしていきます。
たとえば、洗濯や買い物、帰宅後の動きなど、毎日の生活を具体的にイメージすることで、家事の負担を減らす間取りや収納計画にもつながります。デザインだけでは分からない「暮らしやすさ」まで考えられることが、注文住宅ならではの魅力です。
太陽光発電×蓄電池×高性能住宅で、「長く安心」の家づくり
岐阜市の気候に対応した高性能住宅に、太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、毎月の光熱費削減と災害時の安心を両立させています。リース契約を利用すれば、初期費用ゼロでの導入も可能です。
家を建てるときには、建築費だけでなく、その後何十年と暮らす中でかかる光熱費やメンテナンス費用についても考えておきたいところです。高気密・高断熱などの住宅性能に加えて、太陽光発電や蓄電池を組み合わせることで、日々の暮らしにかかるエネルギーコストや、万が一の停電への備えにも目を向けています。
「建てるときの価格」だけではなく、「建てた後にどれくらいお金がかかるのか」まで考える。
家族の時間とお金を大切にしながら、長く安心して暮らせる住まいを目指しています。
まとめ:あなたの家族に合った資金計画を

注文住宅の費用計画は、建築費だけを見ては不十分です。家族のライフステージを見据え、教育費・老後資金・光熱費削減を総合的に考えることが、30年安心して暮らせる家づくりの第一歩です。イシンホーム岐阜南店のファイナンシャルプランナーと共に、あなたの家族に合った資金計画を立ててみませんか。
よく読まれている記事
▶︎家づくりで後悔してほしくない。その想いを支える、アイシンの家づくりとは
▶︎太陽光発電×蓄電池で、毎月の光熱費を減らし、災害にも強い家
▶︎毎日が楽になる家事動線。後悔しない間取りの考え方
